テニス 潜在意識

【体験談あり】イップスを克服した!原因と克服方法まとめ

2021-01-17

【体験談あり】イップスは克服できる!原因と克服方法まとめ

今回は多くのスポーツ選手が悩んでいるイップスについて書いていきます。

  • プレイ中、突然、頭が真っ白になって体が上手く動せなくなる
  • 友達やコーチに相談しても理解してもらえない
  • 克服方法が分からず、どんどん悪化していく

このような苦しい日々に悩み、涙し、悔しい想いをされている方へ。。。
結論から言うとイップスは必ず克服できると思ってます!

10年以上テニスで重症イップスに苦しんだ私の体験談もまじえて、原因と克服方法をまとめました。

テニス以外のスポーツや仕事でイップスになられた方も克服できるきっかけになれば嬉しいです。

目次

1.イップスとは何か

イップスとは何か

精神的要因で、思い通りに体が動かず、動作がおかしくなったり、体が硬直してしまうなどの症状が出る事があります。
このような症状を「イップス」といいます。

もともとはゴルフから来た用語ですが、最近ではゴルフ以外のスポーツや仕事でも使われるようになりました。

ゴルフ、テニス、フットボール、クリケット、野球、サッカー、卓球、ダーツ、弓道、アーチェリー、ボウリングのほか様々なスポーツで細かいコントロールを必要とする場面で発症しやすいようです。

例)ゴルフのパター、テニスのフォアハンドストロークやサーブトス、など。

私の体験では、最初は試合でフォアハンドを打つ時に右手が震えたりするようになりました。
手が震えるので上手くプレイができず、注意され、落ち込み、ますますひどくなっていきました。

最初は試合中のフォアハンドストロークのみに症状が出てましたが、「ボレーのフォアもおかしくなったらどうしよう」「サーブもおかしくなったらどうしよう」「練習でもおかしくなったらどうしよう」と、どんどん悪い方へ思考してしまって、どうしようもなく悪化しました。

「テニスをやめなければならないのかも」「テニスをやめた方が幸せかも」と思った事は何度もあります。

主な症状としては↓↓このようなものでした。

  • フォアハンド側にボールが来ると、体が硬直して動かせなくなる
  • フォアハンドを打とうとしても、右手に力が入らないのでコントロールできず、ネットに直撃したり、隣のコートに暴投してしまう
  • フォアボレーになると、体が硬直して動かせなくなる
  • フォアボレーを打とうとしても、右手に力が入らないのでコントロールできず、ネットに直撃したり、隣のコートに暴投してしまう
  • サーブのトスアップで左手の指からボールを離せず、ボールが変なところに飛んで行ってしまう
  • ボールの球出しの時に右手が変な方向に向いてしまい、コントロールできない

「これらの症状が出て、いったいどうやってプレイしてきたんだろう」と不思議に思います。

一瞬、一瞬が緊張の連続でちゃんと打てるかどうか、不安と恐怖でいっぱいでした。

フォアをスピンではなくスライスで打ったり、バックに回り込んだり、トスアップをかなり低くしたりとだましだましやってました。

大好きで楽しかったテニスは苦痛なだけになっていきました。

イップスは10年以上、続きました。

2.イップスの原因は?

イップスの原因は?

原因は人によって様々です。
外部からのプレッシャー、試合を左右する場面での緊張がきっかけとなる事が多いようです。

最近は「イップス」という言葉がメジャーになってきましたが、症状を友人などに相談しても「メンタルが弱い」という事で片付けられて、自分自身が「自分はメンタルが弱いんだ」と思い込んでいたりするケースもあります。

ポーツのベテランや、プロでもイップスを発症しますので、いつ、誰がなってもおかしくありません。

私は学生時代からテニスをしていましたが、社会人になってから発症しました。

確かに、学生学生時代も試合中にびびってしまって、ボールを強く打てなかったりという事はありました。
しかし、イップスはまったく別の感覚でした。

これはなった人にしか分からないのですが、当たり前の動作を忘れてしまったり、力が抜けてしまってできなくなるのです。

きっかけはサークルの対抗戦の最中に負けず嫌いのペアにひどく怒鳴られ続けた事、フォームをからかわれ続けた事が重なった結果、試合でフォアハンドを打つ時に右手が震えたりする症状が出始めました。

手が震えるので上手くプレイができず、また注意され、また落ち込み、ますますひどくなっていき、完全なイップスになりました。

3.イップス克服のために取り組んだこと3つ

イップス克服のために取り組んだこと3つ

1.自分の感情と向き合い、コントロールする

よく試合とかの時にチームメイトとかに「強気でいけ」って言われたりしませんか?
私も最初はそう思って、ポジティブな感情に無理にもっていこうとしました。

「イップスになるかもという弱い気持ちがいけないのではないか」
そう思って、色々と調べました。

そして、感情は無理に押さえつける事はできないという事が分かってきました。
押さえつけようとすると更に大きくなってきます。

私が精神面の強化のために取り組んだのは「EFTタッピング」「セドナメソッド」です。

EFTタッピングとは

言葉を言いながら、つぼをタッピングしていく事で、ネガティブな感情を解放していく療法です。
私は書籍でやり方を読んで、自力でほぼ完治しましたが、最終的には一度だけ専門のカウンセラーにセッションを受けました。

なぜ、セッションを受けたのかというと、ほぼ完治した後でも、時々、症状が出るのです。

「ほぼ完治」という状態にまでもっていけた時に、本当に嬉しくて嬉しくて、
テニスが楽しくて楽しくて仕方なかったので、「もう二度と逆戻りしないのだ」と決心したのです。

完治させるために、第三者と一緒に心の深くまで自分と向き合おうとしたのです。

セドナメソッドとは

湧き上がってくる感情や信念を解放していくワークです。
最初は正直、効き目がなく、「やっぱり無理なんだ」と諦めかけましたが、視点を変えて取り組んでいくうちに効果が現れ始めました。

「感情の解放」と聞くと、どうイメージされますか?

私は「怖い」「恥ずかしい」「悔しい」などという感情を「どっか行け!!!!」という思いで取り組んでました。

「このネガティブな感情があるからイップスになるんだよ!!!邪魔だからどっか行ってよ!!!」って、そんな思いを持って取り組んでました。

それでは効果は望めませんでした。

視点を変えるというのは、ネガティブな感情をあるがままに感じて、その感情がある事を受け入れる、許すという感じです。

「EFT」も「セドナ」も自分を受け入れると上手くいった

EFTもセドナも同じなのですが、「この感情=ダメ」という前提で取り組まない方が上手くいきました。

「怖いという感情があるんだなぁ」「恥ずかしいという感情があるんだなぁ」「悔しいという感情があるんだなぁ」とひたすら感じながら「EFTタッピング」や「セドナメソッド」に取り組み、感情を解放していきました。

感情にとらわれずに、「そういう感情もあるんだね。いいよ。あってもいいんだよ。ありのままでもいいんだよ。この感情があってもいいし、なくてもいい。とらわれないようにしよう。」という感じでしょうか。

私が思うに、イップスになって上手くプレイできない自分を責めているのは、他人ではなく、本当は自分なのではないかと。
自分で自分を責めているのです。
自分で自分を許せていないのです。

他人にどなられたり、からかわれたりしても、イップスにならない人もいます。
そういう人は「だから何よ」「めんどくさいやつだな」くらいに思って終わりです。・・・と勝手に想像してます(汗)

責任感の強い人、真面目な人がイップスになりやすいのも、「ちゃんとできない自分」「どなられる自分」「ネガティブな感情を持つ自分」を許せないで責めてしまってるからではないでしょうか。

EFTのセッションで涙が出た体験

私は最初にイップスを克服した時はEFTやセドナの本を読んで、自分で取り組んでましたが、再発の予兆がでた時に思い切って一度だけEFTカウンセラーにセッションを受けました。

ネットを見ていると、自分だけでやっていると蓋をしている奥底の感情に行きつかない場合もあるみたいなので、カウンセラーさんに感情を引き出して、解放してもらおうとしたのです。

詳しい内容は個人特定されてしまうので、省きますが、EFTのセッションを受けた時に涙が止まらなくなった瞬間があります。
10年以上イップスにどのように取り組んできたかカウンセラーの方に話してました。

だましだまし打ってきました。
調子が悪いなどを言い訳もしてきました。
催眠療法も受けにいきました。
体のゆがみを治すという治療も受けにいきました。
辞めたいと思った事は何回もありますが、それでも辞めたくなくて、コートに向かいました。
長い年月です。

その話を聞いたカウンセラーの方が「そんな過去の自分を振り返って、どう思いますか?なんて声を掛けますか?」と尋ねられました。
少し、考えた後、私は深い意味もなく「頑張ったなぁって思います」と答えた瞬間にポロポロっと涙が出て、止まらなくなりました。

「そうだよ。私って本当にすごいな。こんな長い間、恐怖を抱えたまま、コートに立ってきたんだよ。なのに、自分を責めてきた!」

それは、新たな発見でした。

長くなってきたので、EFTやセドナの話は別の機会に詳しく書きたいと思いますが、イップス克服には感情と向き合う事が不可欠だと思います。

2.脳のしくみを知る~イップスはなぜ起こるのか

ネットを調べて、メンタルトレーナーさんのカウンセリングを2回受けにいきました。

トレーナーさんも料金をとって教えてらっしゃるので詳しい話をここで書くのは控えさせて頂きますが、脳の機能と体の反応について説明頂きました。

また、「呼吸法」「目の使い方」「イメージトレーニング」などを教えて頂きました。

中でもすごく参考になったのは、私は「イップスになりたくない」「変な方向に打ってはだめだ」などと思考しているので、体が逃げようとする反応をしてしまっているという事に気づけました。

今では試合の前には「ボールを打とう」「戦おう」という風に思考だけでもコントロールするようにしています。
「打たなければならない」「逃げてはいけない」というやらされてる感ではなく、自分の意志で打ちたいと思っているという感じでしょうか。

自分の思考パターン、感情の動き、体の反応を科学的に知る事で、イップスがおきても「あ!体が拒絶反応を起こしたんだね♪」と理解できれば、少し安心できます。

3.打ち方の修正

(注意)
基本的にイップスになった人は打ち方を矯正しようとするとドツボにはまり悪化する事もあります。
ですので、やった方がいいかどうかは個人によると思います。

私は手打ちになるとフォアハンドストロークやフォアボレーでイップスが出るので、体感や足に意識がいくように修正しました。

フォアハンドストロークのテイクバックでは右手に左手を添える
ストートに左手を添えてテイクバックする選手もいますね。気持ちも安定しますし、手打ち防止にもなります。

フォアハンドストロークは体をひねるだけでテイクバック完成
打つ時も手で打つというより、体をひねり戻して打つイメージです。

フォアボレーでは足を運んでボールにラケットを当てるイメージ
足で追いかけて、打つ時もぐっと足を踏み込んでパンチさせるイメージです。

すべてのストロークで足の踏み込みを意識する
打つ時に後ろ脚を「バン!」を地面を踏みます。足に意識がいき、手への不安が薄れました。

ストロークはボールの横面を見るように打点に入る
正面からボールを迎えるよりも、距離感が分かりやすくなりますし、自然と体をひねって横を向く癖がつきます。


特にyoutubeで参考にしたのは「Tennisrise(テニス ライズ)」さんの動画です。

イメージングのために何度も見ました。
特によく見ていたものを紹介します。↓↓

ショートラリー

コンパクトでブレの起きにくいフォームを参考に何度も見ました。私は正面を向いて構えている時からテイクバックまで右手に左手を添えたままボディターンするようにしています。

ボレー

手ではなく、足さばきで飛ばすイメージをするために何度もみました。今でもボールに向かって、ラケットを足でもっていくように意識しています。

4.イップス克服した私が今、思うこと~手に入れたのは〇〇だった

イップス克服した私が今、思うこと~手に入れたのは〇〇だった

いかがでしたでしょうか?
少しでも皆さまがスポーツを楽しめるきっかけになれば嬉しいです。

イップスを体験して、何度も人知れず、泣きました。
怖くて、悔しくて、悲しくて、泣きました。

ゆずの「栄光の架け橋」を聞くと「まったくその通り!!!」と共感して涙が出ますww

様々な取り組みの中で特に大きな財産となったのはEFTとセドナです。
あと、自己肯定感を高める努力もしました。

イップスを克服するために感情や思考と向き合ってきて、自分で自分に呪いをかけている事に気づかされました。

「こうだと→こうだ」みたいな思い込みです。

試合前に怖いと思ってはいけない
怖いと思うとイップスになる、びびってラケットを振りぬけない。

重要な仕事を任された
こういう場合、たいてい上手くいかないんだよね。失敗したら、叱られるな。失望されるよねる。

お昼まで寝ていた
私はダラダラした人間だ。情けない。

私は話下手だ
私といるとつまらないと思われるだろう。

他にもいろいろありますが、感情や自分自身を否定する呪いがたくさんありました。

今、イップスを克服して思う事は「ありのままの自分を受け入れる」という幸せを手に入れたのだなという事です。

試合に恐怖を感じても、苦手な事があっても、話下手だと思っても、「だから何ですか、そんな私も私です」という事です。

「イップスになったあなたを責めているのは自分なのかもしれない」
「他人からバカにされたり、迷惑をかける自分を許せないのかもしれない」
と少し考えてみてくださいね。

イップスになって恐怖を抱えながら、試合や練習に行くあなたは強い人ですよ。
まずはそれを認めてあげてくださいね。

最終的に私が手に入れたのは、ありのままの自分でいてもいいという「自由」でした。

イップスは「もっと自分を大切にして」というあなたへのメッセージなのかもしれません。

番外.「アナと雪の女王」のエルサもイップスだったのではないか?!(ネタばれあり)

番外.「アナと雪の女王」のエルサもイップスだったのではないか?!(ネタばれあり)

「アナと雪の女王」のエルサもイップスですよね???
って小ネタ話ですが、ネタバレもありますので、まだ見てない方は読まないでください。

最初、自分の妹を傷つけてしまった事で、自分の力を怖がるようになります。
イップスを見られたくない

そして、コントロール不能になります。
今まで自在にあやつっていた能力が感情により、大暴走する

一人ぼっちになり、自在に力を使います。
誰の目も気にしなければイップスにならない。一人でコソ練習なら大丈夫。

そして、最後はみんなの前でも自在に力が使えるようになります。
ありのままの自分を受け入れ、本当の自由を手に入れた。
誰の目も気にせず、力を使えるようになった。

どうですか?!

あの歌やストーリーは本当に共感できます!!

特に歌は英語をそのまま日本語訳にして、何度も読みましたww

以上、最後はおまけでした。

-テニス, 潜在意識